ドイツ国籍取得の手続き

Kathrin Berger, Landeshauptstadt Hannover, Fachbereich Recht und Ordnung, Ausländerangelegenheiten und Staatsangehörigkeit, Plakate Einbürgerungskampagne Kartoffel werden
昨日、外国人局でドイツ国籍取得の手続きをして来ました。

提出する書類を一枚一枚担当者が確認しながらなので小一時間ほどかかりましたが、特に問題もなく、スムーズに進みました。

私の担当者は気さくな面白い人だったので、お互いに冗談を言い合いながらリラックスした雰囲気の中、手続きすることができ、そのせいか、お役所を出たときには特別な感慨はありませんでした。国籍変更を考え出した頃はもっとドラマチックなイメージでしたが、実際には普通の事務手続きをしただけという感じです。

 

今回はドイツ国籍取得の条件と手続きの手順について書きます。

 

国籍取得条件(こちらがソースですが、場合によっては例外もありえますので、不明な点があったら、お住いの地域の国籍取得担当者に問い合わせてください)

 

  • 永住権もしくは「ブルーカード」(EU市民を対象として滞在許可証)を持っていること
  • ドイツ国籍取得のための試験に合格していること
  • 在独8年以上(移民統合コースを受講し、終了した人は7年に短縮、また優秀な成績で終了した人は6年に短縮されることがある
  • 経済的に自立しており(扶養の場合は配偶者に十分な収入があること)、失業手当や生活保護を受けていないこと
  • 一定のドイツ語力があること(B1レベル以上
  • 犯罪歴がないこと
  • ドイツ連邦共和国憲法が定める自由と民主主義の原則に賛同していること
  • それまで持っていた国籍を放棄すること(出身国により例外を認める場合がある

国籍取得の手続きは、外国人登録をしている市、または町村の外国人局で行います。私の場合はPotsdam-Mittelmarkに住んでいるので、国籍取得についてこちらのページを読んだ上で外国人局へ出向き、国籍取得担当者から申請用紙及び申請のための情報を貰って来ました。(必ず、お住まいの市町村名と”Einbügerung”を検索ワードにして検索してください!

 

申請時に提出する書類

  1. 記入済み申請用紙及び証明写真1枚(署名はお役所での申請時にするので、ブランクのままにします)
  2. 代理人を立てる場合は委任状(申請者が未成年の場合など)
  3. 身分を証明する書類(パスポート及び出生証明書)
  4. 過去8年間の住民票の写し(居住地の他にも住所がある場合は、それも記載すること)
  5. 住居の賃貸契約書または土地台帳写し(持ち家の場合)
  6. 結婚している場合、婚姻証明書(離婚した場合はその証明書)
  7. 配偶者がドイツ人の場合、配偶者の身分証明書
  8. 過去3カ月分の収入を証明する書類(扶養の場合は配偶者のもの)
  9. 健康保険に加入していることを示すもの(健康保険カードなど)
  10. 年金に加入していることを証明する書類
  11. ドイツ語能力を証明する書類(B1以上、ドイツの大学を卒業した人は卒業証書でもよい)
  12. ドイツの一般常識テスト合格証明書(ドイツの大学を卒業している人は不要)

上記の書類はすべてオリジナルとコピー1部を用意して行き、オリジナルを担当者に見て貰った上でコピーを渡します。

12の一般常識テストは住んでいる地域の市民学校(VHS)で受けられます。試験問題はオンラインであらかじめ読んで練習することができます。(州によって問題の一部が違うので、必ず住んでいる地域のサイトを使って練習してください!)オンライン公開されている問題は300問以上あるのでびっくりしますが、重複している問題も多く、実質的にはそれほどでもありません。実際に試験に出るのはそのうちの33問で、17問以上正解であれば合格です。試験の内容はドイツ語で問題を読むことができれば難しくありません。民主主義に関する問題が多く、日本人なら常識で答えれば大丈夫なので、特にそのための勉強は必要ないと思います。試験を受けに行く前に一度全体に目を通しておけば十分です。試験時間は1時間。

 

書類が揃ったら、外国人の国籍取得担当者に電話し、申請手続きのアポイントを取ります。どのくらい早くアポイントが取れるかは、どのくらい申請者がいるか次第です。私の場合、外国人がそれほど多い地域ではないため、電話をしたら「じゃあ、今すぐ来ますか?」と言われて焦りました。なるべく早くとは思っていたものの、まさか直ちにアポイントが取れるとは思っていなかったので「ちょ、ちょっと待ってください。心の準備が、、、、」となってしまい、結局、その4日後にしてもらいました。

 

手続きの流れ

手続きの最初にまず、こう聞かれました。

「あなたは民主主義者ですか?」

「はい」と答え、ドイツ連邦共和国憲法が定める自由と民主主義の原則に賛同し、それに反する活動をしないという宣誓書(Loyalitätserklärung)に署名します。これに署名することで国籍取得の手続きが始まりました。ドイツでは民主主義の原則を理解し、これに賛同し、自ら実践していることが何よりも重視されるのだと感じました。宗教については何も聞かれませんでしたし、申請用紙にも宗教について記載する欄はありませんでした。(他の市町村では違うかもしれません)

それから担当者の目の前で申請用紙に署名し、その他の書類をすべて提出します。手続き処理の手数料として、250ユーロ(子どもは51ユーロ)かかりますが、これは申請時に払うのではなく、手続きが終了したという連絡が来てから銀行振込で支払います。

 

担当者によると、手続きには約3ヶ月かかるとのこと。(これは、その市町村により違います。混んでいる市であれば、もっと長くかかる可能性があります)手続きが済んだら担当者から連絡が来、帰化証明書を受け取りに行きます。国籍取得者の多い市では国籍授与セレモニーがあるそうですが、私の住んでいるところは田舎なので、セレモニーはなさそうな気配です。(一人セレモニー!?)ドイツ国籍取得により日本国籍は自動的に失われ、パスポートは無効となります。国籍を喪失したことを大使館または領事館に届け出なければなりません。

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