タイプの違う人を旅のパートナーに持つと面白い

IF

 

旅行は団体よりも個人で行くのが好きです。

 

好きなように行動できるから。自分にとって楽しいことをして、興味のないことはしない。せっかくお金と時間をかけていくので、なるべく自分の好みに合った旅がしたいです。

そんなわけで、一人旅が大好きな私。出かけるときには一人でも、道中や目的地でいろんな出会いがあるので、いつも一人ぼっちとは限りません。むしろ、一人でいるときの方が人と知り合う機会が多くなります。旅仲間がいると、どうしても仲間内で完結してしまいがちなので。

 

でも、誰かと一緒に行くことで旅の楽しみが増大する場合もありますね。良い旅のパートナーを持てば、自分一人ではできない体験をしたり、自分では気づけないようなことに気づけるというメリットがあります

 

私の場合、夫が25年来の旅のパートナー。

 

実は、私と夫はもともと性格が全然違い、また得意なことも興味のあることもまるっきりバラバラ。今でこそ、長年一緒にいたため互いに似て来ましたが、出会った頃はタイプが真逆と言ってもいいくらいでした。

 

そんな、互いに「かすりもしない」ほど違う私達が一緒に旅をして、ぶつかり合わないのか?

 

結論から言うと、ほとんどぶつかり合いません。それどころか、とても楽しいです。なぜかというと、夫は私とは「視点が異なる」から。

 

私は過去に文化人類学を勉強していたこともあり、異文化に大きな関心があります。とくに日常文化に興味があり、旅行の際にはその土地の風習や伝統、生活習慣、行動様式、考え方などに自然と注目してしまいます。翻訳者という職業柄、言語にも興味があります。また、人間だけでなく、動物も好きです。思考の型は聴覚優位で言葉で考えるタイプ。

夫は大学・大学院で物理学専攻でした。興味のあることは自然環境、地質学、発電所などの技術インフラ、考古学、火山など。視覚優位タイプ。

そのため、一緒に旅行をしてまったく同じ景色を見ているはずなのに、夜、晩御飯を食べながらその日に見たもの、体験したことについてお喋りすると、互いにまったく違うことに着目していたことに気づき、いつもビックリ

 

「今日、⚪︎⚪︎に行ったら、地元の人達、△△をしていたよね〜。こっちの人って、そうなんだね」と私が言うと、夫から「え?そうだったっけ?気づかなかったよ」と返って来たり、逆に

「今日行った場所には⚪︎⚪︎な岩がたくさんあったね。だから、この辺りは△△によってできた土地なんだろうね」と夫に言われて、「へえ、そうなんだ。ゴツゴツした岩が多いな〜くらいにしか思わなかった」と答えたり。

 

最初のうちは「この人、なんでそんなどうでもいいこと(← と、当時の私には思えた)ばっかり見てるんだろ???」と不思議に思っていたんですが、そのうちに感じるようになりました。

 

私って、見てるつもりで随分多くを見落としているんだな、と。

 

人間は視界に入ってくるものすべてを情報として受け止めているわけではないんですね。自分に関わりがあるもの、特に関心のあることにフォーカスして、そうでないものは無意識のうちにスルーしてしまう。当たり前のことかもしれませんが、自分とはまったくタイプの異なる人と一緒に旅行するようになって、それを強く感じるようになりました。

 

だったら、それをうまく利用して、2倍楽しんじゃおう!

 

以来、夫が好むような場所を敢えて旅行先に選ぶことが多くなりました。ワイルドな自然を楽しめる場所、地質学的に珍しい土地、火山地帯や熱帯雨林など。私は残念ながらそれほど体力があるわけではないので、そのような場所に一人で行ってもたいした冒険ができません。でも、車の運転やアウトドアの得意な夫と一緒だと、少々ハードなことにも挑戦できるのが嬉しいです。

 

こういう場所、私は運転できないし、、、
こういう場所、私は運転できないし、、、

 

こういう場所では荷物持ってくれたり、、、
こういう場所では夫が荷物持ってくれたり、、、

 

こういう場所では引っ張ってくれたり、、、
こういう場所では引っ張ってくれたり、、、

 

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こういう写真撮るとき、チビの私より夫の方が高い位置から撮れます。

 

その反面、夫は旅行プランニングが大嫌い。行き先やルートを決めるのは面倒くさいらしい。私はプランニングが得意で大好きなので、目的地を決めて移動手段や宿泊を手配するのはいつも私の仕事。ここで口出しされないのは非常に助かります。そして、夫がやりたがらない洗濯など、私も別にやりたくはないけれど、いつも荷物を持ってもらったりするお返しにやってます。

 

また、写真を撮るという行為を取っても、私と夫ではまるで目的が違うんです。私は「趣味として」写真を撮りますが、夫はあくまで「記録のために」写真を撮るようです。なので、同じ景色を撮っても、撮り方に明らかな違いが出ます。私は「わー、綺麗な景色!」と思ったらシャッターを切り、旅行から帰って写真を整理する際、自分の印象に残った写真を残して、「これはなんだったっけ?」とよく思い出せないものや、絵としてイマイチのものは消してしまったりするのですが、夫は後で見たものを人に説明するために写真を整理しています。そして、その景色について、かなり多くを記憶しているんですよね。そういう部分は私はやっぱり弱いな・・・(見てるつもりでよく観察できていない)と感じます。私の場合、事細かな記録が苦手なかわりに自分の印象や感想を文章化するのが好きで、旅の途中や後に大量の文章を書いてSNSやブログなどでシェアするんですが、夫はそういうことは全然しません。我が家はそんなところも対照的。

 

このようにタイプが全然違う者同士が一緒に旅行することで、互いに苦手な部分を補いつつ、相手の得意なことに便乗して楽しむことができるのが気に入っています。

 

夫と旅行するようになって、それまでにはしなかった様な旅をするようになり、世界が広がったと感じます。

でも、夫は町には全然興味がないので、私は都市型の旅行をしたいときには一人旅を満喫してます。その代わり夫と一緒のときはアドベンチャー系旅行、と使い分けてますよ。

 

いつか夫と超長期旅行に行くのが私の夢。レンタカーかキャンピングカーで大自然の中をゆっくりと旅したいなあ。実現する日は来るでしょうか、、、、。