数日の予定でベルリンから電車に乗り、ポーランドのワルシャワへ来ています。
Airbnbで旧市街の近くに部屋を借りました。
特にこれといった目的はないのですが、ワルシャワってどんな町なのかが知りたくて。旧市街を歩いたりやショパンミュージアム、マリー・キュリー・ミュージアムを訪れるなど一般的な観光もしましたが、それだけではちょっとつまらない。
そこで、ポーランド料理教室に参加してみました。
申し込んだのはこちらのワークショップ。
参加したのは私の他にオーストラリア女性2人とアジア系アメリカ人二人。講師は幼少の頃、アメリカに住んでいたというバイリンガルのポーランド女性、ドロタさん。まずはドロタさんが用意してくれていたアぺタイザーを摘みながら、「ポーランド料理とは?」というお話を聞きました。
アぺタイザーはいろんな種類のハムやパテ、チーズ、ライ麦パン、キュウリのピクルス、酢漬けニシンなど。基本的にドイツの食事と似ているんですが、違うのはほぼすべてのハムが燻製であること。ポーランドではスモークされていないハムを見つけるのは難しいのだそうです。茹でたハムですら、さらにスモークされています。チーズもスモークされたものが多い。
ドロタさんによると、ポーランドは欧州で最も肺がん患者が多いそうです。喫煙が主な原因ですが、なんでも燻製にする食生活も無縁ではないと言っていました。
また、ポーランド人はドイツ人以上にライ麦パンへのこだわりが強いようです。ウォッカをたくさん飲む国民なので、小麦の白いパンだと酔いが早くなるのだとか。
テーブルにはスライスしたきゅうり、トマト、ラディッシュもありましたが、ポーランド人が生野菜を食べるようになったのはほんの最近のことで、きゅうりのピクルスですら、以前はほとんど食べられていなかったとのこと。それは、ポーランドでは農耕が始まって以来、ライ麦の栽培が中心でそれ以外のものは長らく作られておらず、せいぜいビーツやじゃがいもくらいだったそうです。
さて、今日私たちが最初に作ったものは、、、。
生ソーセージのダークビール煮。料理の名前をメモしなかったので忘れてしまいましたが、ユダヤ系ポーランド人の伝統料理だそうです。しかし、この料理は長いこと忘れ去られており、最近また日の目を見るようになったレシピ。第二次世界大戦中、ユダヤ人の伝統文化の多くが失われてしまいましたが、食文化もその一部であるとのこと。
表面を焼き付けた生ソーセージに玉ねぎ、マジョラム、ローズマリー、ベイリーフ、キャラウェイ、塩、ハーブこしょうを加え、黒ビールを注いでゆっくり煮ます。ソーセージが煮えたらはちみつを投入し、ソースを煮詰める。
玉ねぎがちょっと焦げっぽくなってしまいました。ソースの味は甘苦く、かなり強いです。ビール好きの人に気に入るかもしれません。
ソーセージを頂いた後は、ポーランドの水餃子、ピエロギを作りました。
皮から作ります。基本的には日本の餃子の皮の作り方と同じですが、少量のギーを加えます。
詰め物はひき肉(合挽き)+玉ねぎ、ゆでたじゃがいも+カッテージチーズのようなポーランドのフレッシュチーズを混ぜたものの2種類。味付けは塩こしょうとハーブこしょう。
この料理教室には、ウォッカティスティングが含まれていました。なんと7種類の異なるウィッカを飲ませてくれるという!お酒の苦手な私は辞退しましたが、他の参加者は4時間の間に7ショット。ポーランド女性の好きなウォッカの飲み方として、ウォッカの牛乳割りというのがあるのだそうで、それもみなさん試していました。
料理講座が始まったのは午前中の10時半、終了は14時半ですよ。お昼の14時半にみなさんはすでに7ショットものウォッカを飲んで、しかもたいして酔っ払っている様子もなく、驚愕。
さて、メインのピエロギができました。
炒めたベーコンとパセリを散らしていただきます。作りたてのピエロギは、ピエロギ専門レストランで食べたのよりも美味しかったです。特にじゃがいもとチーズの詰め物をしたピエロギはとても美味!これはかなり気に入りました。我が家の定番料理に加えよう。
デザートはルバーブのケーキとアイスクリームでした。
このポーランド料理ワークショップ、とても楽しいのでおすすめです。